『幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII』(岸見 一郎、古賀 史健)
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青年が学校で働き出し、アドラー心理学の考えで教育を目指すものの挫折し、哲人のもとを訪れるところから話がスタートする。 教育とアドラー心理学について書かれているので、参考になる部分、また頭をガツンとやられる部分も多い一冊。
目次
第一部 悪いあの人、かわいそうなわたし
第二部 なぜ「賞罰」を否定するのか
第三部 競争原理から協力原理へ
第四部 与えよ、さらば与えられん
第五部 愛する人生を選べ
本書を読むことで、アドラー心理学の目指すところはよりはっきりし、根底に流れる基盤となる考えもかなり鮮明に浮かび上がったと感じる。
例えば、
確固たる目標に「自立」が据えられていること
「自立」とは、自己中心的からの脱脚
競争ではなく、協力
「ほめる」は競争を生む。「しかる」も競争を生む。競争を生むべきではないので、この2つはすべきではない。
アドラーの思想は、人間の尊厳と、人間が持つ可能性への強い信頼に基づいていること
「嫌われる勇気」に比べ、哲人の言葉は厳しさを増している。
世界はシンプルであり、人生もまた同じである。しかし、「シンプルであり続けることはむずかしい」
…
ほんとうに試されるのは、歩み続けることの勇気
アドラー心理学は、変化を受け入れ、変化を後押しする考えが詰まっている。
変わることは難しいと思っている人は多い。変われないと感じるとき、どこか自分をごまかしてしまっている。アドラー心理学の考えは、それを許してくれない。からこそ、そこには厳しさがある。
厳しいけど、避けては通れない道をどう進むか。それは、これからの行動にかかってる。